自分の思い通りの人生になったらどんなに幸せでしょうか?
誰しもが心の底から欲しがる【思い通りの人生】。
しかし、そんな思い通りの人生で、はたして幸せを感じることが出来るのでしょうか?
もし、思い通りの人生になったら、あなたはどんな人生にしたいですか?
・使いきれないお金を所有したい。
・取っ替え引っ替え恋人が欲しい。
・一切仕事をしない生活。
・苦痛のない日常。
このように、何もかもが全て思いのままになったら幸せでしょうか?
実は、信じられないかもしれませんが、何もかも思い通りになる事は最も苦しい拷問のような世界だと言ったら信じられますか?
一説には、人は死んだら、あの世で思い通りの人生を生きると言われています。
つまり、思った瞬間に願いが叶うという想念の世界という事。
何もかも思い通りになる事で、どんな嫌なことが起こるのか?
その辺の内容を交えながら解説していき、現在、思い通りの人生を歩んでいない方へ向けて、実はあなたは最高の人生を歩んでいる最中何だという事に気付いていただけるきっかけになれば幸いと思います。
◎お釈迦様は2000年以上も前から言っていた?!
仏教の教えに【一切皆苦(いっさいかいく)】という教えがあります。
要約すると、この世は思い通りにいかないという教えです。
それをまとめたものが、四苦八苦という言葉。
なんとなく聴き覚えがあるともいます。
実はこれ、仏教の言葉で、お釈迦様が説かれたお言葉なのです。
1つ1つ意味があるので、具体的に、どんな思い通りにいかない事があるのかを順を追って解説していきます。
①生きる苦しみ【生苦】(しょうく)
書いて字のごとく、生きる苦しみという意味。
生きる事自体が既に苦しみとお釈迦様は説かれています。
食事、衣服、仕事、人間関係…、ありとあらゆることにおいて苦しみがつきまといます。
生きている事自体がある意味修行というわけです。
それなのに、人という生き物は、それとも知らず、ことごとく自分自身を責めます。
そんなに自分を攻める必要はありません。
②老いる苦しみ【老苦】(ろうく)
人は、歳を重ねる度に老いていきます。
・顔にはシワが出てくる。
・記憶力の低下で物覚えが悪くなる。
・体力が無くなっていき、疲れやすくなる。
・好奇心が薄れて、趣味が減り、やる事が無くなっていく。
・病気になりやすくなる
避けては通れない老いを、お釈迦様は老苦と説いていました。
いくらアンチエイジングと抵抗したとしても、遅かれ早かれ老いはやってきます。
老いにあらがわず、水の流れに身をまかせ、穏やかな老後を迎え、過ごしたいものです。
③病気の苦しみ【病苦】(びょうく)
誰しも一度や二度は病気になった事があるのではないでしょうか?
病苦は、歳を重ねるにつれて病気になりやすくなり、病気で苦しむことになるという教え。
現に、日本の死因第1位は病死であることからも、お釈迦様の教えは当たっていると言えよう(第1位は、悪性新生物。)
10人に3人がガンに苦しんで亡くなっています。
今から出来る事としては、せいぜい健康的な食事と、正しい生活習慣を気をつける事としか出来ませんが、2000年も前に説いた教えが今こうして当たっているとしたら、心構えはしておいたほうがよさそうかと思います。
④死んでいく苦しみ【死苦】(しく)
多くの人が、自分が死ぬなんて考えたことも無いまま生きているのではないでしょうか?
地位、名誉、資産、いくらあったとしても、それは最終的には無意味なとなります。
人は最後には死ぬのです。
死から逃れられないのです。
死ぬ瞬間は苦しまないにしても、死ぬ事をあらかじめ知らせられた場合の苦しみといったら、相当の苦しみだと思います。
避けられない苦しみがある中でどう生きるか?
ここまで書いて、避けることのできない苦しみがある事はご理解いただけたと思います。
だからこそ、どのように生きれば良いのか?そこが大事。
そこで今回ご紹介する生き方がこちら。
【思い通りにいかない事を喜ぶ生き方】です。
ここから大事なので、集中して下さい。
絶対に避けられない苦み、それは、子供も大人も外国人も日本人も関係なく、人間ならば必ずぶち当たる苦しみがあります。
そこは避けては通れない壁は必ず誰しもあるのです。
だからこそ、考え方を180度変える事をお勧めします。
思い通りにいかない人生を喜ぶとはつまり、喜べない出来事を喜ぶ視点を持つ事。
実験に落ちた。
就職先が決まらない。
借金がある。
いじめられている。
昇進できない
友達が出来ない。
恋人が出来ない。
結婚できない。
様々の思い通りにいかない事があると思います。
仮にあなたは現在、
思い通りにいかない事に対して、脳みその何%を占めていますか?
常にその事で悩んでいるとしたら、四苦以外に苦しみを自分で作っている事になります。
ただでさえ避けて通れない苦しみがあるというのに、それ以外に、自ら苦しみを作り出しているとしたら…、一体どのくらい苦しみたいのですか?という話。
今現在抱えている、思い通りにいかない苦しみを1つずつ手放す事をお勧めします。
仮に現在望んでいる願いを、手放そうが、握っていようが、叶わない事は叶わないのだとしたら、手放して忘れてしまった方が楽に生きられるとは思いませんか?
執着の手放し方
今回、思い通りにいかない現状、つまり、絶望的な気持ちで落ち込んでしまっている方に向けた記事となっています。
そんな方々が喉から手が出るほど欲しい、思い通りの人生にする為の方法。
しかし、人生はそもそも思い通りにはいかないというお釈迦様の教えが2000年以上も前から存在する事実。
八方塞がりの状態が続く…。
そんな中、思い通りにならない事を受け入れる考え方にシフトチェンジし、思い通りにいかない現状を受け入れ、喜ぶ捉え方に変える提案。
しかし、なかなか願いを手放す事が出来ない←今ここ。
そんな時、簡単に執着を手放す方法があります。
それは、思い通りにいかない事、不安な気持ちになる度に、
「ま、いっか。」と呟く事。
こんな簡単な事の積み重ねで手放されるのです。
確認する方法として、気持ちが軽くなった感覚を感じたら成功です。
気持ちが重いままの状態で、自分にとって都合の良い事が起こるという事は100%あり得ません、断言します。
都合の良い事が起こる時は決まって、気分のいい時や、望んでいた事すら忘れていた時です。
実は、人生とは、いかに心を軽くして過ごせるか?が重要なのです。
深刻になればなるほど、人生は深刻な悲劇的な表情に変わります。
どっちにしても、避けられない苦しみはあるのだがら、人生に期待は禁物。
人生に対しての期待を減らせば減らす程、心の余裕が生まれます。
究極、最終的にはみんな死んでしまうのですから、何を期待する事がありましょう?
◎まとめ
いかがでしたでしょうか?
人間である以上、逃れることのできない苦しみが存在しています。
思い通りの人生はあり得ないと思いながら過ごす人生の方が、人生においての落胆は少なくなり、心の余裕が自然と生まれるのです。
逆説的に聞こえるかもしれませんが、その方が思い通りの人生に近づきます。
言い方を変えると、思い通りの人生に近付いてしまいます。
冒頭で述べた、全てにおいて思い通りに望みが叶い、満たされた人生は、果たして幸せを感じることが出来るのか?という問いに対して、
仮に、毎日がすべて満たされている状態が5年、10年、30年…。
不足のない環境、関係、状態が続いたらどうなるか…。
結論から言うと、飽きます。
考えても見てください、RPG(ロールプレイングゲーム)で、一瞬で最後のボスを倒せるゲーム、楽しいと言えるでしょうか?
スタートしてすぐに最後のボスに辿り着き、倒してエンディングをみて、感動するでしょうか?
恐らく、大半の方は感動しないと思います。
別の例えで、スーパーマリオブラザーズを例にあげるとしたら、スタートから最後の面までスターの無敵状態が続いて楽しいかどうか。
一度も敵にやられることなくエンディングを迎えて楽しかったと言えるでしょうか?
人間は未完成な生き物です。
完璧ではありません。
そんな未完成な人間が、この世界で思い通りに行かない世界を生きる事こそが、もしかしたら、潜在的に願った止まない我々の願望なのかもしれません。
今回は、思い通りにいかない事の度に、「まいっか。」と呟き、執着を手放し、自由な人生にシフトチェンジする方法をご紹介させていただきました。
機会があれば是非試してみてください。
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